歳をとったら「特別なことをしない」とは、「ただ老いに任せて《たるみ》や《しわ》はしょうがないとあきらめて放置する」ということではありません。
年齢がとったからといって、《たるみ》や《しわ》対策のために「高機能・高価格の化粧品を使ったほうがいい」と考える必要はないということです。
50代を過ぎたスキンケアは保湿とUVケアとバリア機能だけでいい
50代60代そして70代くらいになると皮膚の機能は全体的に落ちてきます。
- 角質や真皮層が薄くなる
- 真皮層が薄くなることに伴って保湿する水分も減ってくる
- 皮脂(油分)の分泌能力が低くなってくる
その結果、《たるみ》や《しわ》が出てくるのです。
その時に「歳をとったんだから高い化粧品じゃなきゃ効果がないんじゃないか」「高機能な化粧品じゃなきゃダメだ」と他人に勧められたりネットの情報などに左右される必要はないんです。
スキンケアの原則は、若い時であろうと歳をとってからだろうと
- 角質の保護
- 保湿を保つ
- 皮脂を張ってバリア機能を維持する
ということに変わりはありません。
最低限この機能をもった化粧品でいいんです。
これらの衰えてきた機能を化粧品で完全にカバーすることは非常に難しいからです。
そして残念な話ですが一回たるんだ肌を根本的に直すには医療でないと難しいのです。
歳をとると必要以上に費用なり手間を掛けがちですがその必要はなく、若いころから保湿やUVケアを行なっている人はそのまま継続するとか、いままで全然スキンケアを考えていなかったという人でも、保湿とUVケア、皮脂でバリア機能を高める効果のある手頃な価格の化粧品でいいでしょう。
そして自分のエイジングに素直に向き合っていくのが良いと思います。
たるみ予防にやってはいけない5つのこと
たるみ予防は若いころから習慣的に行なうのが一番ですが、若いうちは《たるみ》や《しわ》をなかなか実感できませんね。
そろそろ《たるみ》や《しわ》が気になり出した年齢くらいから、そして当然50代以上でも継続して心掛けたい予防をご紹介します。
やってはいけないこと、その1:日焼け
太陽光にはUV A・B・Cがありますが、UV-Cはオゾン層でほとんど吸収されるので気にしなくていいです。
UV-Bは皮膚の中まで入らず、シミ・そばかすの原因になるなど表面で悪さをします。
一番厄介なのはUV-Aで、これは真皮層まで届いて真皮部分のコラーゲンやエラスチンを破壊してしまうのです。
またコラーゲンやエラスチンを作る真皮繊維芽細胞をも破壊してしまうので、UV-A対策が最も重要です。
やってはいけないこと、その2:喫煙
「百害あって一利なし」のタバコですが、当然皮膚に与える悪影響は深刻です。
喫煙すると活性酸素を活性させ真皮や血管を攻撃すること、血管が収縮してコラーゲンやエラスチンが破壊され、なおかつそれらを作り出す真皮繊維芽細胞も破壊されてしまうのです。
やってはいけないこと、その3:ストレス
ストレスも喫煙と同様、活性酸素を多く出し、真皮やコラーゲン、エラスチンを破壊するのでストレスはぜひ抱えないようにしましょう。
タバコとストレスはなにかと関連性があるケースが多いのでこの2つをセットでやめることが望ましいです。
やってはいけないこと、その4:間違った表情筋マッサージ
表情筋の大部分はそもそも鍛えられるものではありません。(一部、頬筋などをのぞく)
顔面の表情筋は不随意筋と随意筋の中間と思われるのもので、むしろ不随意筋の名残が色濃く残っているので鍛えられないのです。
またローラーなどを使って頻繁に肌を伸ばすお手入れは顔の骨と筋肉をくっつけているリガメントという靭帯を伸ばしてしまって皮膚のたるみにもつながります。
しいていうと口角周りの表情を豊かにすることで《たるみ》・《しわ》の解消に効果が期待できるかもしれません。
やってはいけないこと、その5:無理なダイエット
無理なダイエットをするとほとんどの確率でリバウンドが起こります。痩せると太るを繰り返していると、太っている時の皮膚が張りきった状態から急に痩せるので《たるみ》の原因になるのです。
まとめ
30代〜50代男性の7割以上がスキンケアをしていないというデータもあります。
出来ることなら20代くらいの早い時期からが望ましいのですが、50代60代になったら最低「保湿」「UVケア」「バリア機能」を意識したスキンケアをしましょう。
無理して「高機能」「高価格」の化粧品を使う必要はありません。
スキンケアを毎日続けるということが《たるみ》や《しわ》を予防し、より深刻化させない最良の方法です。
参考にさせていただいたyoutubeチャンネル
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