そもそも「シートマスク」には2種類ある
お肌の潤いや保湿効果を期待するシートマスクは、「シートパック」「ローションパック」「ファイスパック」などいろいろな名称で販売されていますが、それらの類は大まかに2つに分類されます。
それは「化粧水タイプ」と「美容液タイプ」です。
項 目 | 化粧水タイプ | 美容液タイプ |
---|---|---|
効果 | 水分を与えることに適している | 美容成分を集中的に肌に届ける効果がある |
使用頻度 | 毎日使用しても肌に負担がない | 週1~2回を目安に使用するのがおすすめ |
使用の順番 | 化粧水で潤いをあたえた後に使用することが多い | 肌を洗浄し、化粧水で潤いをあたえた後に使用することが多い |
シートマスクは毎日しても大丈夫?
上記の表のように、肌にトラブルのない健全な状態だったら、「化粧水タイプ」の場合、毎日使っている化粧水を、むらなくより深く浸透させるという効果のあるマスクにかえるという意味でも毎日の使用は問題ないものです。
一方、「美容液タイプ」の場合は「化粧水タイプ」よりも美容効果のある成分を多く含んでいるので毎日使用すると効果の上塗りにもなるし、油分が多い状態だとニキビになるリスクもあるのでお肌のごほうびとして、週に1回~2回の使用をめどに使用することを推奨します。
防腐剤のリスクは大丈夫?
上記のテレビの医療関連のコメンテーターとしても有名な2004年準ミス日本にも選ばれた経歴を持つ美人皮膚科医、内科医の友利 新(ともりあらた)先生のYouTubeチャンネルから、防腐剤についての見解を紹介します。
そもそもなぜ防腐剤が含まれているかというと、化粧品は、水や油を含むため雑菌やカビが繁殖しやすく、一般的に開封後も常温で保存するものが多いのが雑菌が繁殖する原因のひとつになっています。
雑菌やカビが繁殖した化粧品を使えば、当然肌トラブルを起こしてしまうのでそれを防ぐために添加されるのが防腐剤なのです。
多くの市販の化粧品には防腐剤が含まれて雑菌が繁殖して毒性を生むことを防ぐ作用があるため法律が定める品質を担保するためにも必要性がある添加物ですが、肌が弱い人などはとくに必要最低限の防腐剤で品質のよい化粧品を選択することが大切となります。
つまり乾燥肌の女性の場合でも10分以内の使用であればほとんど問題がないが、心配であれば5分以内の使用が望ましいとのことです。
「シートマスク」を毎日は使わない(使えない)人の理由
シートマスクを毎日使用しない理由について、多くの人々が様々な意見を持っています。以下に主な理由をまとめます。
①コストの問題
シートマスクは一般的に高価であるため、毎日使用することが経済的に負担になると感じるとい人が多いようです。特に、頻繁に購入する必要があるため、コストがかさむことを懸念する声が多く見られます。
②肌への負担の懸念
毎日使用することで肌に負担がかかると考える人もいます。シートマスクには美容成分が多く含まれているため、過剰に使用すると肌が敏感になったり、逆に効果が薄れる可能性があると指摘されています。
特に、肌が荒れている時には使用を避けるべきだという意見もあります。
③効果の実感
一部の人々は、毎日使用する必要がないと感じており、週に1回や2〜3回の使用で十分な効果を得られると考えています。
実際、調査によると、多くの人が週1回の使用を選んでいることが示されています。また、毎日使用することで肌が慣れてしまい、効果が薄れるのではないかという懸念もあります。
④時間の制約
シートマスクを使用するための時間がないという意見も多く、特に忙しい日常生活の中で、手間をかけることが難しいと感じる人が多いです。家事や育児などで時間が取れないため、特別なケアとして考えてしまうということです。
これらの意見から、シートマスクを毎日使用しない理由は、経済的な負担、肌への影響、効果の実感、そして時間的な制約が主な要因であることがわかります。
①~③の理由の対象は「美容液シート」のことだと判断されます。
④毎日忙しい日常でシートマスクをしている暇がないという理由ですが、ほとんどの女性が洗顔後、化粧水をパシャパシャと顔に塗りつける手間とマスクを着けている時間の差はそんなに変わらないと思います。
確かに袋から出して顔に上手に貼り付ける手間はありますが、手で塗るより効果が期待出来て、それも3~5分くらいでいいとなれば「化粧水シート」を利用するのが効果的だと思います。
「化粧水シート」なら安価で、ほとんどの人が洗顔後手で毎日つけている化粧水をつける代わりに肌にまんべんなくしっかりと水分が補給できるので手間はほとんど変わらないものだと思います。
そのかわり週に1,2度のインターバルで「美容液シート」をゆっくりと使用するのがおススメですね。
ついついやってたシートマスクの落とし穴!やってはいけない5つのこと
落とし穴①:肌に違和感を覚えたら使用を控える
要は「肌が荒れた状態で使うのは絶対NG」ということです。
「肌が赤い」「ひりひりしている」「かゆみがある」「ニキビや吹き出物がある」など肌に異常があるときに使うと刺激してよけい症状を悪化させることがあるからです。
シートマスクには治療効果を期待するものではありません。
落とし穴②:シートマスクを温めたり冷やしたりして使用しない
メーカーから特別な指示がない限りシートマスクは常温の状態で使用する時に一番効果があるように作られていますので、気分によって「今日は暑いから冷たい方がいい」とか「寒いから温めて使いたい」などしない方がいいのです。
温度を変えたことによって成分などを劣化させてしまう可能性があるので、かならずそのままの状態で使うことが大事です。
落とし穴③:入浴中は使用しない
お風呂に使っていると当然顔も汗をかいていて、じゅぶん水分が満たされている状態なのです。
そこにシートマスクをつけると十分に水分を吸収させる効果が損なわれるので、お風呂から上がってから使用するようにしてください。
落とし穴④:ケチケチ使いをしない
シートマスクはその包装を開けた瞬間から少なからず成分が酸化したりして劣化が始まっています。
開封したら生もののようになるべく早く使い切ってしまうのがメーカーが推奨する使い方ですし、その方法がベストです。
最悪、一度使ったマスクを取っておいてまた使うなどという暴挙は、雑菌の問題もありますし効果も期待できないので絶対にやめましょう。
落とし穴⑤:肌に長時間放置しない
なんとなく長時間マスクをしていた方が潤いが増すんじゃないか、水分が吸収されるんじゃないかというのは間違いです。
友利先生のyoutubeでも言われているように5~10分つけるだけで十分効果が期待できます。
逆に長い時間つけていると肌に負担をかけることになりかねないので目安として5分もつけていればいいでしょう。
ついつい何かをしながらマスクをしていると長い時間になりがちですが、そうするとお肌がふやけてバリヤ機能が緩んでしまって、特に乾燥肌の人にはそれが刺激になってしまうからです。
乾燥肌・敏感肌の方は3~5分を目安にしましょう。
おススメのシートマスク10選!
資生堂 | クレ・ド・ポー ボーテ「マスクエクレルシサン」
10分間のお手入れで、美白有効成分とうるおいを肌に行きわたらせ、肌に透けるような明るさと豊かなうるおいが長時間持続します。
- 特徴:デパコス・美白
- 対象年代:30代、40代、50代
FANCL | モイスチャライジング マスク
肌悩みの原因となる「隠れ乾燥」に着目。うるおいをたっぷり届けて蓄えることで「うるおいサイクル」を整え、肌の保水機能を呼び覚まします。
- 特徴:保湿力・敏感肌向き
- 対象年代:20代、30代、40代、50代
Dr.Jart+ | シカペア カーミング シートマスク
ツボクサ抽出成分とマデカソサイドで刺激を受けたお肌を 落ち着かせてしっとりとした肌に仕上げるシカ鎮静マスクです。
- 特徴:保湿力・敏感肌向き・韓国産
- 対象年代:20代、30代、40代
LuLuLun | プレシャス レッド
乾燥が気になる、20代後半からのカサつき肌に向いているというフェイスパックです。
- 特徴:プチプラ
- 対象年代:20代、30代
キュレル | 潤浸保湿 モイストリペアシートマスク
キュレルは乾燥しやすい敏感肌をターゲットにしているブランドで、高い水準で水分をキープすることができます。
- 特徴:敏感肌を考慮した成分構成
- 対象年代:20代、30代
BCL momopuri | ももぷり 潤いぷるジュレマスク
肌にのせると発泡し、泡の効果で肌をやさしくマッサージしながら、肌に潤いを補ってぷりぷりの桃肌に。
- 特徴:乳酸菌・桃セラミド含有
- 対象年代:20代、30代、40代
ワフードメイド | ワフードメイド 酒粕マスク
こだわりの酒粕エキス※2 をギュッと浸透させた極厚シートマスク。
- 特徴:オリジナルの酒粕エキスを配合。
- 対象年代:20代、30代、40代、50代
MINON | ぷるぷるしっとり肌マスク
かさつき、ごわつきが気になる敏感肌に濃厚しっとり保湿のスペシャルケア。
- 特徴:敏感肌用保湿マスク
- 対象年代:20代、30代
LuLuLun | ハイドラ V マスク
7種類のビタミン&7種類のハーブ
毛穴の目立たないうるおいたっぷりの”水光肌”に肌全体を素早くケア、集中肌メンテナンス
- 特徴:ストレッチ性のあるリフトシート
- 対象年代:20代、30代、40代
まとめ
一人ひとりの顔が違うようにそれぞれ肌の性質や状態が違います。
安全な成分や防腐剤を使っているとはいえお顔に直接かぶせるマスクですので、本来は健康な肌の状態で使うことが大前提です。
お肌に潤いとハリを与える「化粧水シート」なら肌トラブルがない限り毎日の使用は問題ありません。
しかし、次の5つのことは必ず守ってご使用ください。
- 肌に違和感を覚えたら使用を控える
- シートマスクを温めたり冷やしたりして使用しない
- 入浴中は使用しない
- ケチケチ使いをしない
- 肌に長時間放置しない
これから乾燥が続く毎日です。ぜひシートマスクで健やかな肌を継続してください。
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