生活習慣病の克服は、運動と食事のコントロールすることが鍵!
ミドルシニア世代の重大な心配事に運動不足や生活習慣病による「健康寿命」への影響がありますね。
厚生労働省は、「生活習慣病の克服は、生活習慣、特に運動と食事を上手くコントロールすることがその対処法の鍵」と示唆しています。
「そんなことは耳タコで、わかってんだけどねえ。でもなかなか・・・」という方も多くいらしゃるでしょう。
確かに・・・
厚生労働省の令和元年(2019)「国民健康・栄養調査」運動習慣の改善に関わる調査の「運動習慣改善の意思」について20歳以上の男女によるアンケートによると、「関心はあるが改善するつもりはない」と回答した人の割合が一番多く、男性で23.9%、女性は26.3%となっています。
そのうち40歳以上はどうかというと、「改善することに関心がない」「関心はあるが改善するつもりはない」と答えた人の合計の割合は
男性の場合40代:38.5% 50代:38.1%、60代:36.3%、70代:38.7%、女性の場合、40代は35.7%、50代35.8%、60代31.2%、70代以上は38.8%となっています。
40歳代以上男女とも3割以上、特に男性は4割近くが「改善に関心がない」または「改善するつもりがない」と答えています。
また「運動習慣改善の意思別、運動習慣の定着の妨げになる理由」を聞いてみると、「改善することに関心がない」という人の理由として男女ともに1位は「仕事(家事・育児等)が忙しくて時間がない」、2位は「面倒くさいこと」、3位は「年をとったこと」を上げています。
ミドルシニア(40歳以上)の運動習慣の意識
加齢による身体的な衰えが見られ始めることが多い40代以上の男女の意識として、運動を習慣化することに対してなかなか実施することが出来ないという人や、そもそも意識が低い人が、3割以上4割近くいるということが分かります。
当然、「改善するつもりはある」「既に改善に取り組んでいる」という人も多いのですが、4割近くの男女が改善についての必要性を感じていないようです。
また改善を妨げる理由として、「仕事や家事で時間がない」「年をとったから」や「面倒くさいから」ということが多くを占めています。
いたしかたない面もありますが、5年後、10年後を考えたら、いまから行動を起こすことが将来の自分の健康を害するリスクから救うための第一歩ではないでしょうか。
そんなに難しいことではありません。
厚生労働省が示した「健康づくりのための身体活動基準2013」によると、「血糖・血圧・脂質に関する状況で検査結果が基準範囲内」の65歳以上の人は強度を問わず身体活動を毎日40分行うことを推奨しています。
「血糖・血圧・脂質のいずれかが保険指導レベルの人の場合、医療機関にかかっておらず[身体活動のリスクに関するスクリーニングシート]でリスクがないことを確認出来れば、対象者が運動開始前・実施中に自ら体調管理が出来るよう支援したうえで、保険指導の一環としての運動を積極的に行う」としています。
リスク重複者または受診を奨められている人については「生活習慣病患者が積極的に運動をする際には、安全面での配慮が重要になるので、かかりつけ医に相談する」と指導しています。
つまり健康を害するリスクを抱えている人、またはその可能性が高い人は、適切な指導で適切な環境で、継続的に運動を習慣づけることが大事だということのようです。
健康を害するとこんなに費用が掛かります。
まずは、下の表をご覧ください。生活習慣病の代表的な疾病と罹患(病気になった場合)した場合に掛かる費用(入院費)を一覧表にしたシミュレーションです。
主な疾病別入院費用相場シミュレーション
疾病名 | 平均在院期間 | 1日当たりの費用 | 窓口支払い概算額 |
(3割負担の場合) | |||
糖尿病 | 26.8日 | 8,100円 | 216,300円 |
虚血性心疾患(狭心症、急性心筋梗塞など) | 8.6日 | 28,600円 | 245,900円 |
高血圧性疾患(高血圧・腎硬化症など) | 23.1日 | 6,800円 | 155,900円 |
気管,気管支及び肺の悪性新生物<腫瘍>(肺がんなど) | 17.6日 | 16,700円 | 293,000円 |
胃の悪性新生物<腫瘍>(胃がんなど) | 19.3日 | 15,600円 | 301,100円 |
脳血管疾患(脳卒中など) | 21.9日 | 15,300円 | 335,100円 |
動脈硬化(症) | 17.8日 | 21,700円 | 385,600円 |
骨の密度及び構造の障害(骨粗しょう症など) | 29.0日 | 9,200円 | 268,000円 |
データ引用:価格.COM 傷病別の入院費用相場一覧 |
いづれも平均在院(入院)期間は長くて約1か月ですが、30万を超え40万円近く掛かるケースも見られます。
掛かる費用は、保険対象内の場合で、任意保険で補填したり、人によっては「高額療養費(高額医療費支給制度)」の利用も考えられますが、表の数値はあくまでも入院費の平均値なので、それに至る診察料、一部検査料やそれに付随する保険対象外の費用(例えばお薬代、食事代、レンタル用品など)や、ご家族や身の回りの方々に与える負担は目に見えにくいですが大変なものと思われます。
当然本人のメンタル面のダメージや、就業している人は、その間の生活費とか会社に与える影響は計り知れないものになりえますね。
健康維持のキーポイントは、体調管理と適切な指導と継続できる環境
毎日の軽い運動や食事制限を習慣づけられない、体重が増えて困っている、体形が悲惨な状態にある、検査数値が気になるなどお悩みの人は、ジムなどの施設を積極的に活用することをおススメします。
最近ではミドル・シニアを対象にしたダイエットジムやボディケア系のジムが充実しています。
また、アンケートに合った「運動習慣定着の妨げになる点」の
- 場所や施設がない
- 仲間がいない
- 指導者がいない
- 経済的な余裕がない
- 仕事や家事で忙しい
- 運動が嫌いだ
などの問題も専門的な指導者がいて、最新の設備があって、リーズナブルな料金体系となれば、万一病気になった時の辛さと費用を考えたら、フィットネスジムやダイエット系のジムを上手に活用して「健康寿命」を伸ばすことが最も経済的でより長く自立した生活が出来るポイントたと思います。
この業界も競合他社がひしめいているからか料金もリーズナブルで、分割月払いを奨めているところも増えています。
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