「最近、人の声が聞き取りづらい」「会話中に何度も聞き返してしまう」──そんな自覚が40代後半から増え始める方は多いのではないでしょうか。
それは、単なる“老化現象”として見過ごせないかもしれません。なぜなら、加齢性難聴は認知症のリスクを高める“見過ごされた危険因子”だからです。
この記事では、家族の体験をベースに、加齢性難聴がもたらす深刻な影響と、その対策として注目されている全く新しい会話サポートイヤホン【Olive Air】をご紹介します。
４０代の兄が「聞こえ」を失いかけたとき
私の兄（当時47歳）は、管理職として忙しく働く日々の中で、職場でも家庭でも「聞き返すこと」が増えてきたのが気になっていました。
家族との会話では、同じことを何度も確認したり、テレビの音量が日ごとに大きくなっていったりする様子に、私たち家族も「少し変だな」と感じていました。
特に、以前は趣味だった友人との集まりやカラオケにも誘われても行かなくなり、外出機会が減っていく兄の姿に、母は「もしかして軽い認知症なのでは…？」と不安をこぼすようになったのです。
実際、40代後半から加齢性難聴の初期症状が現れることは稀ではなく、聴覚に関する複数の研究でも、加齢性聴力低下は40代から始まり、生活習慣病やストレスとの関連で進行が早まる傾向があると指摘されています。
出典：Kim SH, et al. “Age-related hearing loss and associated factors in middle-aged adults.” JAMA Otolaryngol Head Neck Surg. 2019;145(7):643–650.
兄のように“まだ若い”と考えている年代ほど、「自分が難聴になるはずがない」という意識が強く、異変を見過ごしてしまう傾向にあります。だからこそ、家族の気づきとサポートが重要なのです。
加齢性難聴とは？その特徴と見逃されやすさ
加齢性難聴の定義とメカニズム
加齢性難聴（Presbycusis）とは、年齢を重ねるにつれて内耳の有毛細胞（音の振動を電気信号に変換する細胞）が損傷・減少し、聴力が徐々に低下していく現象です。
特に4,000Hz以上の高音域から聞き取りにくくなり、人の声の子音部分（サ行、カ行など）が曖昧に聞こえやすくなります。
この難聴は左右対称に進行し、痛みを伴わず、進行も緩やかなため気づきにくいのが特徴です。また、耳鳴り（キーンという高音）を伴うこともあります。
加齢性難聴は老化現象の一つではあるものの、音の刺激が減ることで脳の認知機能にも影響を及ぼすため、放置せず早期対策が重要です。
出典：厚生労働省「難聴と補聴器に関する調査」https://www.mhlw.go.jp/
「聞こえにくい」は本人も気づきにくい
加齢性難聴は、時間をかけて少しずつ進行するため、本人にとっては「以前より少し聞き取りづらいかな」程度の自覚しか持てないことが多くあります。
そのため、テレビの音量を徐々に上げたり、聞き返しが増えたりしても「年齢のせい」「環境のせい」と思い込み、難聴そのものに気づかないまま生活してしまうのです。
また、聞こえにくさを感じたとしても、それが一時的なものだと思い込んだり、「老け込んだと思われたくない」という心理から周囲に相談しない人も多いです。
結果として、家族や職場の人からの「最近、聞き返しが多いよね」といった指摘ではじめて自覚し、対応が遅れるケースが後を絶ちません。
早期に気づき、対策することで生活の質（QOL）や認知機能の維持にもつながるため、「加齢のせい」で済ませず、少しの変化に敏感になることが大切です。
加齢性難聴が認知症のリスクを高める理由
聞こえの低下が脳に与える影響
最新の研究では、聴力の低下は単に音が聞こえにくくなるという問題にとどまらず、脳の情報処理能力や記憶機能に深刻な悪影響を及ぼすことが明らかになっています。
特に、音の理解・処理を担う側頭葉（聴覚野）の活動が低下することにより、その周辺の脳領域も連鎖的に刺激を失い、全体的な認知機能の衰えが加速する可能性があるのです。
これは「聴覚剥奪症候群（Auditory Deprivation）」とも呼ばれ、刺激を受けない脳領域が萎縮してしまうことも報告されています。
また、難聴の人は脳が“聞こえない音を補うため”に余分なリソースを使うため、本来は記憶や思考に割り当てられる認知資源が圧迫され、注意力や記憶力の低下につながると指摘されています（Cognitive Load Theory）。
これらの理由から、加齢性難聴は認知症の危険因子として非常に重要であり、放置せず適切な刺激を与えることで、脳機能の維持に寄与することが期待されます。
出典：Lancet Public Health. 2020;5(3):e105-e113. “Dementia prevention, intervention, and care.”
社会的孤立とうつのリスク
聞こえにくさが生じることで、相手の話を聞き返す頻度が増えたり、誤解が生まれることが多くなり、スムーズな会話が困難になります。
その結果、本人が会話を避けるようになったり、周囲の人が「話しかけても通じにくい」と感じて距離を取るようになるなど、コミュニケーションの断絶が進行していきます。
これにより、日常の人間関係が希薄になり、家族や友人との接触も自然と減少していきます。
特に退職後や子育てが一段落した年代では、外部との交流機会がもともと減少しやすいため、聞こえの問題が引き金となって社会的孤立状態に陥るリスクが高まります。
実際、米国国立聴覚障害・その他コミュニケーション障害研究所（NIDCD）によれば、加齢性難聴は会話の回避や疎外感を引き起こし、社会的孤立や孤独感に強く関連しているとされています。
また、孤立に伴って「誰とも話さない日が増えた」「誰も自分のことを理解してくれない」という感覚が強まり、気分の落ち込みや抑うつ症状を引き起こすことが多く報告されています。
2020年の英国医療研究会（BMJ Open）の論文でも、難聴がうつ病の発症リスクを約1.4倍に高めるという研究結果が示されています。
出典：https://www.nidcd.nih.gov/health/age-related-hearing-loss 出典：Lawrence BJ et al., BMJ Open. 2020;10:e033846. “Hearing loss and depression in older adults: A systematic review and meta-analysis.”
これらはすべて、認知機能の低下を早めるリスク要因であり、加齢性難聴が単なる聴覚の問題にとどまらないことを示しています。
40歳代から聴覚の衰えは始まっている可能性があります。
加齢以外に特別な原因がないものを「加齢性難聴」と呼び、感音難聴の一つで、主な原因は加齢によって、蝸牛の中にある有毛細胞がダメージを受け、その数が減少したり、聴毛が抜け落ちたりすることで発症します。
加齢による聴力の低下は一般的に高音域から始まります。
40歳代のうちは普通に会話している時など不都合に感じないのであまり自覚することはないと思いますが、確実に高音域の聴力レベルは下がってきます。
60歳代になると、「軽度難聴」レベルまで聴力が低下する音域が増え、聞こえが悪くなったことを感じる人が急激に増えてきます。
さらに70歳をこえるとほとんどの音域の聴力が「軽度難聴」〜「中等度難聴」レベルまで低下してしまいます。
データによると65-74歳では3人に1人、75歳以上では約半数が難聴に悩んでいるといわれています。
厚生労働省の広報誌『厚生労働』によれば、加齢性難聴は一般的に40歳代から聴力が低下する傾向があるとされています。 厚生労働省
また、婦人画報の記事では、加齢性難聴は40代から始まり、65歳以上では3人に1人が該当すると報告されています。 Fujingaho
自覚の乏しさと家族の役割が重要です
サワイ健康推進課の解説によれば、加齢性難聴は徐々に進行するため、自分自身が自覚する前に「高齢の家族の耳が遠くなっていて気になる」というケースも少なくありません。 サワイ健康推進課
突きつけられた難聴対策と戸惑い
補聴器への抵抗感と費用の壁
病院で加齢性難聴と診断された兄（47歳）は、診察室でその言葉を聞いたとき、信じられないという表情を浮かべていました。
「まだ40代なのに？」「そんな年寄りのものだと思っていた」と、どこか受け入れがたい気持ちがあったのです。
医師から補聴器の使用を勧められた際も、「補聴器＝高齢者」というイメージが強く、装着することで自分が“老い”を認めるような気がして抵抗感がありました。
さらに問題だったのはその価格。医療用の補聴器は片耳でも平均10〜20万円程度、両耳だと30万円を超えるものも珍しくありません。
仕事や家のローン、子どもの教育費を抱える40代にとって、この出費は決して小さなものではなく、「聞こえの改善のためとはいえ、手が出ない」と兄は苦悩していました。
市販の簡易機器では十分なサポートにならず
兄は費用を抑えるために市販の集音器を購入してみました。確かに価格は手頃でしたが、雑音の多さや音質の不自然さにすぐストレスを感じるようになりました。
会話に集中できず、逆に「何も聞こえない方がマシかもしれない」とまでこぼしたほどです。
結果として、装着を嫌がるようになり、家族との会話も減りがちに。問題の根本は解決されず、むしろ孤立感が強まる状況に陥っていきました。
転機：【Olive Air】との出会い
そんな中で兄（当時47歳）が出会ったのが、会話サポートに特化したAIイヤホン【Olive Air】でした。
医療機関で補聴器を勧められて以来、「自分にはまだ早い」「見た目がいかにも高齢者用で抵抗がある」と感じていた兄でしたが、この製品は一見して“補聴器らしくない”スタイリッシュな外観と、最新のスマート機能に強く惹かれました。
スマートフォンと連携し、操作もアプリベースで完結する点も、普段からスマホを使い慣れている兄には受け入れやすかったようです。
装着感とデザインがもたらす心理的バリアの低さ
一般的な補聴器とは異なり、【Olive Air】はイヤホン型のデザインで、見た目はBluetoothイヤホンと変わらない印象です。
実際に装着して鏡を見た兄は、「これならカフェで使っていても気にならない」と、照れもなく自然に使い始めました。
「装着しても違和感がないし、耳が痛くならない。まるでいつものイヤホンみたいだ」と語っていたのが印象的で、それまで補聴器に抱いていた心理的な壁が一気に崩れた瞬間でした。
AIによる個別最適化と明瞭な音声
専用アプリで初回ヒアリングチェックを行い、AIが兄の聴力に合わせて音質をカスタマイズ。周囲の雑音は自動で軽減され、会話の輪郭がクリアに浮かび上がるように聞こえるのです。
「えっ、こんなに声が聞き取りやすいのか！」と、兄が思わず笑顔を見せた瞬間は、家族にとっても忘れられない出来事となりました。
聞こえることで、自信を取り戻した兄の姿が、何よりも雄弁にその価値を物語っていました。
「難聴」を改善し快適な生活を送るための解決策＝【Olive Air】
市販の補聴器に不満がある方
- 最近会話で聞き返すことが増えた
- 大人数での会議や騒がしい場所での会話がしづらい
- TVの音が大きいと家族に言われることが増えた
- 補聴器や集音器を買ったものの、使いづらく使わなくなってしまった
- 市販の補聴器は「自分の聞こえにくさ」に適応していない
- 高額で手が出にくい
- デザインが気に入らない
など補聴器にご不満にある方にオススメなのが「全く新しい会話サポートイヤホン【Olive Air】です。
従来の補聴器や集音器は万人に合わせた平均的な基準で音量や音質を決めていますが、【Olive Air】はそれぞれの「聞こえにくさ」に合わせ専用アプリで調整して、貴方にあった「聞こえ方」を設定することが出来ます。
費用の面でも、
- 30日間お試し体験（8,980円税込）→お試し期間終了後返却か差額で購入
- いきなり購入コース59,900円（税込）
が選べます。
- お試しに30日間体験後、気に入らなかった場合はそのまま返却OK
- 気にいったら定価59,900円（税込）から体験費用8,980円（税込）を差し引いた50,920円（税込）で購入できます
まずはカスタマーサポートに問合せして検討してはいかがですか。TEL0120-727-078
※本製品は、補聴器(医療機器)ではなく集音器カテゴリに属するものです。
まとめ：難聴には《予防》と《適切な対処》が必要です。
難聴が認知症の原因に！？
2017 年7月、国際アルツハイマー病会議（AAIC）において、ランセット国際委員会が「認知症の症例の約35%は潜在的に修正可能な9つの危険因子に起因する」と発表しました。
「難聴」は「高血圧」「肥満」「糖尿病」などとともに9つの危険因子の一つに挙げられましたが、その際「予防できる要因の中で、難聴は認知症の最も大きな危険因子である」という指摘がなされたのです。（※ただし先天性難聴や一側性難聴はこの限りではありません。）
<一部抜粋>
「難聴」が認知症に発展する危険因子であるという大きな２つの理由
その１：難聴のために、音の刺激や脳に伝えられる外的情報量の減少の状態が長い間続くと、脳の萎縮や神経細胞の弱まりが進み、認知症の発症に大きく影響することが明らかになりました。
その２：「難聴」のためにコミュニケーションがうまくいかなくなると、ついつい人との会話が億劫になり、人と会うことにも消極的になりがちです。
その状態が続くと、引きこもりがちになり次第に「うつ状態」に発展し、しまいには社会から孤立してしまった結果、認知症を発症したというケースが多く見られます。
加齢に伴う難聴は、老化現象の一種なので、残念ながら誰にでも起こりうることです。
「難聴」＝「認知症」ではありませんが、難聴によってコミュニケーションが少なくなったり、社会とのかかわりが減ることで「認知機能」に影響が出る可能性が高いということです。
難聴の予防
普段から「耳に優しい生活」を心掛けること
- 大音量でテレビを見たり、ヘッドホンなどで音楽を聴いたりする癖をつけない。
- 可能な限り騒音など、大きな音が常時出ている場所を避ける。
- 仕事などでどうしても騒音が避けられない人は、耳栓などをして耳を守る
- 意識して、静かな場所で耳を休ませる時間を作る
- 生活習慣を見直す（栄養バランスのとれた食事、適度な運動、良質な睡眠、禁煙）
早期予防・早期治療が大事
- 40歳を過ぎたら定期的に健診や耳鼻咽喉科などで聴力検査（聴こえの検査）を受ける
- 適切な検査を受けたうえで、必要なら早い段階で補聴器で聞こえをサポートする
生活習慣病でも同じですが、普段からの適切な生活管理と実践、早期の検査と対処が重要なんですね。
