40代を超えた頃の男性の髪の毛というのは白髪や薄毛といった身体的変化が顕著にあらわれ、ヘアスタイルを楽しむうえでの悩みが出てきやすい年代です。
年齢的な身体的変化と社会的な立場を意識しつつも、どの髪型が自分似合っているかいまいち分からなくて、結局いつもの理髪店でいつものスタイルを注文してしまう人が多いのではないでしょうか?
そこで40代50代の男性におススメするヘアスタイルを3つの方向から検証してみました。
女性から見た好きな男性の髪型
髪の長さについて
「短すぎず長すぎずある程度長さがあって清潔感がある髪型」がベスト!
20代から60代の女性に、A、B、Cの髪型の写真から「一番好みの髪型」を選んでもらったところ、一番多い順に回答はC45.3%、次にBの37.8%、ちなみにAは17.0%でした。
まさに「短すぎず、刈り上がらないくらいの長さが好み」のようで、ポイントは「清潔感」です。
基本的には、迷ったら短めにしたほうが女性からの印象が良く(あまり短すぎは敬遠される傾向が見られます)あくまで自然なヘアスタイルが万人受けするようです。
「前髪」のかかり具合
「前髪を上げているほうが顔立ちがはっきり見えるため、爽やかに見える」
「前髪のかかり具合」についてAとBを選んでもらうと、Aが断然多く77.5%、対してBは22.5%でした。
理由としては、「前髪がかかっていない方が清潔感がある(20代 女性)」「おでこが出ている方が爽やか(30代 女性)」などで、確かに「前髪」を上げると男らしく爽やかな印象になりますね。
見た目のスッキリ感
「ツーブロックが入っている髪型のほうが、すっきり見えて良い」
AとBで見た目のスッキリな方を選んでもらうと、Bが64.9%、Aが35.1%でした。
理由は、「顔周りがスッキリ見える」や「軽い感じが良い」などで、ツーブロックが入っている髪型のほうが、すっきり見えて良いという意見が多い結果です。
パーマのありなし
「女性の約半数が男性のパーマスタイルを支持!」
AとBで好む方を選んでもらうと、Aが55.7%でBは42.3%でした。
僅差ですが、意外にも男性のパーマに対して肯定的なようです。
しかし、パーマが強すぎると苦手な方も出てくるので、かける場合はゆるめのパーマがおすすめです。
「女性から見た好きな男性の髪型」の傾向
アンケートに使用された写真は若い方のでしたが、「女性から見た好きな男性の髪型の傾向」は分かっていただけたと思います。
女性が好きな男性の髪型をまとめると
- 第一に清潔感
- 長さは「短すぎず長すぎず」の自然なヘアスタイル
- 前髪を上げて額を出す
- スッキリさせるためにツーブロックも良し
- パーマをかけるなら「ゆるめ」
ということです。
上記のデータは男性専門美容室 PERCUT(パーカット)が実施した20代~60代以上の女性601名によるアンケートのものです。
ヘアスタイリストがススめる40・50代の髪型
おじさま世代が髪型を考えるためのおススメ4カ条
- 若い世代のトレンドヘアをそのまま取り入れるのは避ける→イタい大人と思われやすい
- ヘアスタイル全体の重さのバランスが大切→サイドよりトップにボリュームを出すことを意識する
- 全体的に軽めに仕上げて清潔感を出す→必須事項です。
- 基本的にツーブロックや刈り上げスタイルをベースにするのがおススメ
それぞれを踏まえたうえで、具体的におススメヘアスタイルをご紹介します。
大人サイドパート風ヘア
ポイント
- トップの分け目をはっきりつけないでよりボリューム感が出るように
- サイドを骨格に合わせてグラデーションを付けたツーブロックスタイル
- 襟足からバックまで広い範囲で刈り上げることで全体的なメリハリを生み出す
- なによりも清潔感が感じられ大人の都会的な要素が合わさったヘアスタイル
グレイヘアが引き立つショートアップバングスタイル
ポイント
- あえて白髪染めをせずにナチュラルな質感に仕上げたショートスタイル
- 耳周りは短くして清潔感を出し、メリハリを抑えて落ち着いた優しい雰囲気
- むしろある程度白髪になったからの方が白髪がメッシュのような役割になることで立体感が生まれる
- ボリューのある仕上がりで髪の量が気になる方にもピッタリなショート。
シルバーアッシュ・ワイルドショート
ポイント
- 一度全体の色素をブリーチで抜いて、シルバーに仕上げたショート
- おじさん世代のハイトーンとして派手すぎなくワイルドに仕上げる
- 前髪とトップの髪の毛を中央に集めるソフトモヒカン風スタイリング
かき上げバックパーマスタイル ツーブロック
ポイント
- 少し厚めに残したツーブロックスタイルに細めのロッドでしっかりと巻いたパーマ
- サイドの高い位置までの刈り上げてトップとのメリハリが際立つ
- ワイルド感にあふれ男らしさを全開にアピールできる
白髪刈り上げベリーショート
ポイント
- オシャレを意識し過ぎないでナチュラルさを出すのがポイント
- サイドからトップにかけてグラデーション状に刈り上げ
- 少し長さを残した前髪を反り上げてさり気なくアクセント
- シンプルさと白髪染めをしていない自然な質感が特徴
大人スパイラルとメッシュ
ポイント
- パーマやカラーで遊び心ヘアスタイル
- スパイラルカールと立体感を生み出すメッシュによって、ハリコシが弱まった髪でもボリューミー
- パーマが動きを演出してくれるのでスタイリングがしやすい
ラギットオールバック
ポイント
- スタイル名通り無骨な男らしく時代にとらわれないおしゃれ上級スタイル。
- 渋さと色気が抜群なので若い世代よりもおじさん世代にマッチ
- 緩めのウェービーな質感が優雅さを演出
- 無精ひげすら色っぽく感じさせてくれる
七三オールバック
ポイント
- フェードのラフなツーブロックスタイル
- バーバーテイストヘアを七三オールバックで品良く仕上た
- フェードカットを用いたツーブロックは切れのある男らしさと清潔感が魅力的
プロの視点からみたイケてる髪型の共通点
- 普段のファッションと好相性な髪型が分かっている
似合う髪型を把握するのに大事なのは「髪型とファッションのバランス」です。基本的に自分の普段の服装にマッチした髪型を選択しましょう。 - セットした髪型が夜まで乱れない土台作り
せっかく朝に気合いを入れてセットしたのに夕方にはペタンとしてしまったら気分がだだ下がりになりますね。
そうならないためにもブローでしっかり癖を付けたりスタイリング剤の種類やつけ方にこだわったりすればスタイルの持続時間が大きく変わります。
そんなちょっとした気遣いで1日の気分が大きく変わります。 - 他人に不快感を与えないような配慮をすること
当然ながらまずは「清潔」に注意することです。髪のニオイやフケ、ベタつきといった周囲に不快感を与えることのないように頭皮ケアを怠らない意識を持つことが重要です。 - 将来を見据えて育毛を心掛ける
当たり前ですがどんなヘアスタイルでも健やかな髪と健全な頭皮が基本です。
髪が細くなったり抜けてしまってはイケてるスタイルの実現はできません。今から5年後10年後のことも考えて育毛は40代50代の必須ルーティンですね。 - 自分の頭皮や髪質にあったシャンプー選び
身体の中で頭皮は皮脂が分泌されやすい部位で、しかも男性は、女性の約1.4倍ほど皮脂が出るほろ皮脂が多いのでしっかり皮脂汚れを落とせるシャンプーを選び髪と頭皮のケアが重要です。
ヘアスタスタイリストが明かす「40・50代男性がやってはいけない髪型」
専門家が指摘する「50代男性がやってはいけない髪型」を反面教師として参考にするのも一つの手ですね。
- 一番やってはいけない髪型はただ髪を伸ばしっぱなしのだらしないヘアスタイル
40代50代に限らず男性の髪型に求められるのは「清潔感」なので、ただ伸ばしっぱなしでいることは女性のみならず職場でもあなたの評価を下げてしまいます。 - 20代、30代の頃と同じカットは避けること
象徴的なこととして若いころからの常連の理髪店で、ずっと同じ髪型を注文していまだに自分に合っている髪型だと思い込んでしまうケースです。 - ロングヘアは避ける
50代になってのロングヘアが似合うというのはまさにレアケースで、その人の雰囲気とテクニックが無ければなかなか難しいヘアスタイルです。 - 基本はミディアムヘアがおススメです。モダンでありながらクラシックな雰囲気があり、50代男性にぴったりです
まとめ:40・50代男性におススメする髪型
以上の3つの検証から「40代50代におススメする髪型」のポイントはコチラです。
- 女性に好かれる髪型は「短すぎず長すぎず」ナチュラルなヘアスタイルで「清潔感」を感じさせることがもっとも大事
- 「普段着に合う髪型」を意識して注文するようにする
- 白髪を活かしてボリューミーなスタイルに挑戦してみる
- 「ツーブロック」はもはや年代を超えた男性の髪型のトレンド。思い切って試してみれば違う自分を発見できるかもしれません。
「清潔感がある」「ナチュラルスタイルである」「ツーブロック」「白髪を上手に活かした」髪型がこれからの40代50代におススメするヘアスタイルという事になります。
ぜひ参考にしてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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