「40代メンズのパーカーはおかしい」といういわゆる40歳パーカー論争は、作家の妹尾ユウカさんがYouTubeの「新R25チャンネル」にて、「40歳近くになって職場でパーカーを着ているおじさんはおかしい」と発言したのが発端です。
昨年末の話ですが、いまになって40歳パーカー論争の中身を、詳しく検証してみるとその原因が大きく3つのポイントであることがわかりました。
この記事ではその結果を独自に検証しております。ぜひ参考にしていただきますと幸甚です。
その1:「40歳パーカーおじさん」の思い違い
①妹尾ユウカさんの思惑は違うところにあった
昨年末に勃発した「40歳パーカーおじさん論」や「40代パーカー論」について、発端である妹尾ユウカ氏の主張は、40代のおじさんがパーカーを着ること自体を否定していることだけではないようです。
これはTPOの話で、編集でカットされてる部分があるのですが。商談の時とかにもいるじゃないですか。ITとかベンチャー企業の方でパーカーを着る方が。そういうのってどうなの?みたいな。TPOの話で言っただけなんですよ。港区とかにいる“意識の高い系”のおじさん向けに話したことなんです。
引用元:gooニュース
後日、メディアに語った妹尾ユウカ氏の「40歳パーカーおじさん」といわれてしまう元となった発言の趣旨は、

- 意識系の高い系のおじさんがTPOを勘違いしていること
- 休日におじさんがパーカーを着ることについては私は何も言っていない
- ビジネスカジュアルが増える職場である程度役職の人がだらしなくパーカーを着るのはどうなの?
- 若者に媚びるおじさんが透けて見えて情けないと思う
- そもそもおじさんの服装に興味がない
ということで、「40代のおじさんがパーカーを着ること」について全否定しているわけではないようです。
一方、youtubeなどで有名な社会的知識人から一斉に妹尾ユウカ氏にバッシングに近い反響があったのは、おのおのの若い時期の象徴的なカジュアルウェアであるパーカーを否定されてように感じられたのではないでしょうか。
しかしこれを契機に、40代男性(おじさん)のパーカーに対する意識を見直させられるキッカケになったことは間違いないようです。
つまりここまでの結論は、「40代おじさん」は・・・

- ビジネスシーンではパーカーはあまり似つかわしくないことを知ること
- パーカーを着ると若者受けすると思わない
- ビジネスカジュアルが許される会社だからといって、カジュアル色が強いパーカーは避けた方がいい
- パーカーを着るんだったら清潔感のある大人の着こなしを知ってほしい
- まだまだこの世の中では、40代男性だったらそれなりの見せ方が必要だと認識する
ということなんですね。(すべての40代メンズに該当することではありません)
②パーカーそのものに対する認識の違い
ここでは40代メンズのパーカーに対する認識に限ってお話します。
☑パーカーはそもそもカジュアルでラフなもの
ここ7,8年日本でパーカーが「フーディー」と呼ばれはじめ、よりおしゃれなアイテムとして年齢に関係なく親しまれるようになってきました。

パーカーは和製英語で、エスキモーの毛皮の服が元になったフード付きの防寒着を指す言葉であり、トレーナーやスウェットを表す言葉ではありません。フード付きのスウェットシャツはフーディー(Hoodie)、正確にはフーデッドスウェットシャツ(Hooded Sweatshirt)と呼ばれます。
40代のメンズにとってパーカーは学生時代のカジュアルファッションアイテムの象徴的なもので、その当時からパーカーはカジュアルなものであるということはわかっているはずです。
その長い歴史から、パーカー(フーディー)をビジネスカジュアルに寄せていっても、結局はカジュアルアイテムだし、まして40代らしい顔や体型にとってパーカーは似つかわしくないものに変わりつつあり、ラフでカジュアルな着る物という見た目はどうしても避けようがありません。
それぞれが置かれたビジネスの環境や雰囲気、ドレスコードなどによって様々ですが、ビジネスの場でパーカーを特段着る必然性もないように思えます。
例外としてその人の存在自体がパーカーを着てようとなんら気にならない、むしろ「気が付いたらパーカーをいつも着ていたっけ」「その人のトレードマーク」と思われるくらいの方だったら問題にならないと思います。
アップルのスティーブ・ジョブスさんや、TVドラマの古畑任三郎さんのようにいつも同じ服装をしているけど実はおなじセットアップが何着もあって、それが高価なブランドだったりした事実より、本人は毎日の衣装選びに時間を取られたくないという確固たる考えをお持ちだったように。
そのようにその個性が社会的に認知されている人以外は、普通にビジネスシーンにパーカーを着用しない方がいいと思います。
40代メンズのすべてがパーカーが似合わないというわけでもなく、パーカーの着用を否定するものではなく、TPOと着こなしに留意した方がいいということです。
その2:パーカーの着こなしがわかっていない
40代メンズにとってパーカーはあまりに身近すぎて普通になにげなくしてしまいがちですね。
でもそれは30代中盤ぐらいまでで、40歳を過ぎたて外着としてパーカーを着るならそれなりに気を遣う必要が出てくるんです。
40代男性がパーカーをおしゃれに着こなすための実践アドバイス
①サイズ選び
「大きすぎず小さすぎず」 – 若作りに見られないためには、体に合ったサイズ選びが基本です。オーバーサイズが流行だからといって極端にダボダボなものは避け、逆に昔のようなピタピタもNG。
適度なゆとりを持たせつつ、上からアウターを羽織ってももたつかない絶妙なサイズ感を狙いましょう。試着して少しでも違和感があればサイズアップ・ダウンを検討してください。
②カラーとデザイン
「シンプルに 」– 40代がパーカーを着るなら、色はブラック・グレー・ネイビーなどベーシックカラーが無難です。
ビビッドカラーや原色系は子供っぽさが出やすいので、着る場合は小物やワンポイントに留めましょう。
またデザインも無地または控えめなロゴ程度に抑え、大きなプリント柄や派手な装飾は避けるのが吉です。
シンプルだからこそ着回しも効き、品良く見えます。「カジュアルなものほどカラフルにしない」のが大人の鉄則です。
③素材と品質
「素材感と品質にこだわる」 – パーカーは生地の風合いが見た目の印象を左右します。40代なら、薄くてクタッとした安っぽい生地よりも、ほどよく厚みとハリのある上質素材を選びたいところです。
例えばダンボールニットや裏起毛コットンなど、張り感があって型崩れしにくい素材なら清潔感が長持ちします。
また毛玉や色あせが目立ってきたら潔く買い替えることも大事です。常に良いコンディションのパーカーを着ることでだらしなさを回避できます。
④着こなし
「着こなしのバランスを意識」– パーカーを主役にするときは他のアイテムで引き締め、逆に他がカジュアルならパーカーはシンプルにと、全体のバランスを取りましょう。
具体的には、上下のシルエットのメリハリ(上がゆったりなら下は細め、その逆も然り)
色数は抑える(基本は3色以内)、異なるテイストのミックス(パーカー+キレイめ、パーカー+高級小物など)を心がけると、大人らしいこなれ感が出ます。
「アイテム同士の組み合わせ方、とくにパンツのコーディネートが大切」です。
ボトムスとの着あわせは、パーカー自体カジュアル度が高いのでベージュのチノパンやブルーデニムだとカジュアルの掛けあわせになって全体的に幼く見え、大人のコーデとしては避けたいですね。
ブラックやダークグレイ、ネイビーなどのテーパード、スリム、スラックスパンツなどがおススメです。
⑤清潔感
「清潔感を最優先に」 – カジュアルなパーカーだからこそ、他の部分で清潔感を示すことが重要です。
服そのものの手入れ(シワ・ヨレ・毛玉取り)はもちろん、靴を綺麗に保つ、髪型を整えるなどトータルで清潔感を演出しましょう。
特にフード部分は形を整え、クシャッとつぶれたままにならないよう気を配ってください。フードの縁が楕円形に立つよう整えるだけで印象がだいぶ変わります。
※「パーカー(フーディー)ならではの特徴が残念に見える人の弱点」を参照ください。
⑥TPO
「TPOをわきまえて着用する」 – ファッションは基本自由とはいえ、時と場所と場合(TPO)は大切です。
職場のドレスコードや訪問先でのマナーなど、公の場ではパーカーを控えた方がいいシーンもあります。
逆にプライベートでは思い切り楽しめばOKですが、例えば極端な話、高級レストランのディナーにスウェットパーカーは不似合いです。
このあたりの判断は40代ともなれば求められますので、「ここはやめておこう」という場面では潔く他の服を選ぶ柔軟さも持ち合わせましょう。
⑦自信をもって着こなす
「自分らしく着こなして自信を持つ」 – 最後に、一番大事なのは自分に似合っていると感じられるかです。
年齢を気にしすぎて萎縮するより、堂々と着こなす方が周囲にも好印象を与えます。
「ファッションは楽しんだ者勝ち。そこに敗者はいない」という言葉があるように、40代だからといってパーカーを諦める必要はまったくありません。
むしろ年齢相応の経験値で、20代とは一味違うパーカーの着こなしを追求するぐらいの気概でいきましょう。
着るならジップアップがおススメ
パーカーは機能的に分けて大きく2つに分かれます。
☑プルオーバー:前後とも開きがなく、頭から被って袖を通すパーカーをプルオーバーと呼びます。
☑ジップアップ:パーカーのフロントがファスナーで開け閉めできるパーカーをジップアップ、もしくはフルジップパーカーと呼びます。
40代メンズにジップアップタイプがおススメという理由は次の通りです。

- ジップアップタイプは、着脱が簡単で、温度調整がしやすいので、特に春や秋の気温変化が激しい時期に便利です。
- ジップアップは、カジュアルなスタイルだけでなく、スポーティーな印象も持ち合わせています。
- Tシャツやタートルネックなど、さまざまなインナーと合わせやすく、重ね着を楽しむことができます。
- プルオーバータイプのゆったりとしたデザインはカジュアル感が強くビジネスに向かないし、幼さを感じさせてしまいます。
- ダブルジップタイプはジップが上下2つあり、両方向から開閉できるパーカーで、見た目の印象の変化が付きやすいです。
パーカー(フーディー)ならではの特徴が残念に見える人の弱点
数あるカジュアルなアウターのなかで、他と絶対的に違うのがパーカーのフードですね。
このフードですが、着ている人はついつい油断しがちですが、フードの形が崩れていると全体的にキレイには見えません。
当然動いているうちにフードが崩れることもあるでしょうが、フーディー姿がパッとしない人は、そもそも「フードを整える」という意識が乏しいのではないでしょうか。
フードの整え方で、だいぶ印象は変わります。
フードのカタチが崩れていたり、フードが後ろに落ちてしまっている姿は、どんなに高級感あるフーディーであっても、残念に見えてしまうのです。
フードの整った立たせ方は次の動画を参考にしてください。
③さすが40代のメンズだなと思わせるおすすめブランドパーカー10選
40代メンズにふさわしい大人のブランドパーカーの特徴
パーカーを選びことについては個人の好みであることが前提ですが、あえて40代メンズにふさわしいパーカーを客観的に判断すると、下記の8つのポイントになると思います。
- シンプルなデザイン
- 派手なロゴや装飾を避け、無地や控えめなデザインを選ぶことで、落ち着いた印象を与えます。これにより、年齢に合ったスタイルを保つことができます。
- 上質な素材
- コットンやウール混など、高品質な素材を使用したパーカーは、見た目の高級感を演出し、着心地も良好です。これにより、カジュアルさを抑えつつ、洗練された印象を与えます。
- 落ち着いたカラー
- ネイビー、グレー、ブラックなどのベーシックカラーは、どんなコーディネートにも合わせやすく、年齢にふさわしい落ち着きを持っています。派手な色は控えめにし、全体をシックにまとめることが重要です。
- 適度なフィット感
- タイトすぎず、オーバーサイズでもない適度なフィット感のパーカーを選ぶことで、だらしない印象を避け、スマートなシルエットを保つことができます。
- 機能性の重視
- 防風や撥水機能、UVカットなどの機能性を持つパーカーは、実用性が高く、アウトドアや日常使いにも適しています。これにより、ライフスタイルに合わせた選択が可能です。
- コーディネートの幅広さ
- パーカーは、ジャケットやコートとの重ね着がしやすく、カジュアルからビジネスカジュアルまで幅広いスタイルに対応できます。これにより、シーンに応じた着こなしが可能です。
- ブランドの信頼性
- 知名度の高いブランド(例:ザ・ノース・フェイス、ポロ・ラルフ・ローレンなど)は、品質が保証されており、長持ちするアイテムが多いです。これにより、投資価値の高い選択ができます。
- トレンドを意識したデザイン
- トレンドを取り入れつつも、年齢に合ったデザインを選ぶことで、若作り感を避けつつもオシャレを楽しむことができます。これにより、周囲からの印象も良好です。
これらのポイントを考慮することで、40代の男性でもパーカーをおしゃれに着こなすことができ、年齢にふさわしいスタイルを維持することができます。
おすすめブランドとパーカーの特徴
上記のポイントをもとに「40代 メンズ向け ハイブランド パーカー」を選びました。
①MONCLER(モンクレール)

パーカー
高級感があり、シンプルで洗練されたデザインが特徴です。落ち着いたカラー展開で、機能性も兼ね備えています。
カジュアルウェアにラグジュアリー感を加えたフード付スウェットシャツは、コットンフリース素材を使用しています。
②THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)

リアビューフルジップフーディ
オーガニックコットンをメインにした裏起毛の厚手スウェット地にTHE NORTH FACEのロゴをあしらったスウェットパーカ。
アウトドアはもちろんタウンユースにも適した、日常のさまざまなシーンで着こなせる1着です。
③POLO RALPH LAUREN(ポロ ラルフローレン)
④Champion(チャンピオン)

ジップフーデットスウェットシャツ 25SS リバースウィーブ(R)
スポーツウェアの定番ブランドで、シンプルなデザインと高品質な素材が特徴です。
「REVERSE WEAVE®」製法によって縦の生地の縮みを防ぐと同時に、両脇に「EXPANSION GUSSET(エクスパンションガゼット)」を付けることで横の縮みへの影響を少なくし、動きやすさに配慮しています。
⑤Adidas(アディダス)
⑥YAECA(ヤエカ)
⑦NIKE(ナイキ)
⑧Lacoste(ラコステ)
⑨Fred Perry(フレッドペリー)

「フレッドペリー」は、イギリスの伝統を感じさせるクラシックなスポーツウェアブランドです。
コットンブレンドのループバック素材を使用した、ジップスルースウェットパーカ。カフにはコントラストティップラインをあしらい仕上りです。
⑩Patagonia(パタゴニア)

新登場のフルジップ・ワーク・フーディ・スウェットシャツは温かく快適なうえに丈夫。
中間着としてもアウターとしても着用可能。外側はヘンプの頑丈さを、内側はフリースの温かさを発揮し、肌寒い仕事場で頼りになる1着。
これらのブランドは、40代の男性が求めるシンプルさや上質感、機能性を兼ね備えたパーカーを提供しており、日常のコーディネートに幅広く対応できるアイテムが揃っています。
まとめ
今回のパーカー騒動はたまたま40代メンズが対象に挙がってしまいましたが、正直言って30代後半から40代以上のメンズにとってパーカーをビジネスの場で着用するのはちょっと無理があるようです。
妹尾ユウカさんの発言で40歳おじさんが十把一絡げ(じっぱひとからげ)のように思われてしまいましたが、けっしてパーカーが悪いわけでも、40歳過ぎたおじさんはパーカーを着てはいけないということではありません。
パーカーに限らず、まして年齢に限らずファッションアイテムを身に着けるということはそれなりの見せ方があるということなんですね。
今回の結論はざっと次のようなことかなと思います。

- パーカー(今風でいうと「フーディー」)はそもそもカジュアル色が強いファッションアイテムであること
- パーカーを着ると若者受けすると勘違いしないこと
- 大人のパーカーのコーデは、サイズ(とくにフィット感)・色・他のアイテムとの着あわせに注意すること
- できれば上質のブランド物を身に着けることを考えてみる
- 年齢を気にしすぎて萎縮するより、自信をもって堂々と着こなすこと
以上のことを頭の片隅に残していただいて、パーカーを十分にお楽しみください。